キーンコーンカーンコーン

「咲っ!
校舎案内してよ。」

「えっっ…。
いいけど…。
翔はファンもいっぱいいるし…」

「俺には咲だけだよ。
ほらっ!
いこーぜっ!」

ぐいっっ!!

「あっっちょっとっ!!」

翔と触れあってる手から
熱が伝わって頬まで届く

まわりの視線も痛いほどささるけど
それより翔と繋いでる手が熱い

「体育館からがいいなぁー
体育館どっち?」

「右だけど…はぁはぁ…
翔、速すぎー。」

「咲足おそくなった?
昔は俺と同じくらいだったのに。」

「翔が速くなったのー!」