…………………




あれから、一言も喋らず




あたしたちは仕事をしている




それはそれでいいんだけどね




あーあ…




早く帰りたい…




「……なぁ…」




沈黙を破ってきたのは
橋村だった




けれど、作業する手は止まっていない




「…なに…」




「お前…前になんかあったの?」




 ドクン……




あたしは勢いよく顔を上げた




けど、橋村はただただ作業をしてた