「神高山は、水中にあるのか――?」

 フィオーレはその事実に打ちのめされた。

 だが、ガブリエルの傍にいるためならそんなことで立ち止まるわけにもいかない。

 フィオーレは荷物を持って、大きく息を吸い込むと川の中に飛び込んだ。