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「土方さん、ちょっと言いたい事があります」





二人とも風呂に入り終わり、食器も片付け、やることも全て終わった。


雅は改まった感じで、土方の方を見る。






「何だ?」


「本当に、今は嘉永6年ですか?」


「あぁ。この間、黒船が来たとか言って大騒ぎだったぞ」





(黒船……)





さっき、パソコンに出た単語だ。





「俺も黒船を見てみたかった」





ぼんやりと、土方は呟いた。


そんな土方に向かって、雅はまた声をかける。





「あの、土方さん。今は、平成25年です」


「…平成……?」





聞いた事もない元号に、土方の頭に疑問符が大量に浮かぶ。