この2週間――






泣いては悩んで…


そして また泣いて悩んでと 繰り返した




どんなに考えてもいい答えは見いだせなくて ただ苦しくて――







悩めば悩むほど辛くなっちゃって――









新一の笑顔を浮かべると 胸がつぶれちゃいそうで――


『もう…やだ…』




そして わからないまま卒業式を迎えてしまった









卒業証書を受け取る新一の背中を見ていると ついに決意ができた




いや違う――


むりやり決意したんだ



本当は そんなこと思ってなかった






けど 彼の幸せを考えると こうするしか出来なかった





そして…――


















私たちは 別れたんだ






“病気じゃなかったら…”






――と何度思ったか



神様の意地悪…――






何で私を選んだの?


何で私なの――







私は――罪を犯しましたか?




桜のよく舞う 春の日だった――


































そして 何事もなかったように時が過ぎ…





綾は高校1年生になった










余命より長く生きている




これからも永く生きられるかもしれない



けど…――


いつ死んでもおかしくない状況だった













綾は今でも 死と隣り合わせに生きている