それからは毎日学校に行った。
まあ、何もなかったと言えば嘘になるけど…そんな大きな事件はなかったはず。

まあ、靴が無くなったり教科書が破られるのはいつものこと。

りっちゃん先生には言ってないから気付いて訳がない。
言うのも面倒だけど言ってからが面倒。

今日もいつものように周りの席の3人はサボりですかね。
静かで居眠りに最適なこの空間。

――ガラガラッ

結構荒々しくドアを開ける音が聞こえてきた。
…後ろのドアからなんだけど。

私、廊下側だからドアから近いわけ。
睡眠を妨害されたわけ。

ドアを開ける音と共に女子数名からの悲鳴…じゃなくて、歓声。

「玲音くんが珍しく学校に来てるっっ!!」とか「今日も紫恩さんは色気がやばい!!」や「悠希かっこい~」など。


授業中なのにも関わらず物凄い歓声。
りっちゃん先生も殺気出しまくってるしね。