ヤバイヤバイ、ますますヤバイぞこれは。
女の人は私の存在に気付いてないけど銀髪さんは気付いていらっしゃる。

さっき目が合った時、ニヤって笑ったし!!
でも、足が動かないんだよね…衝撃的すぎて。

「あっ…!!…紫恩ゃだ…っ!!」

紫恩。
きっと銀髪さんの名前だろう。

名前もかっこよければ顔もですか。
イケメン率多いな…ここの学校は。

私は深くて大きな深呼吸をしてからその場を離れた。
見てられなくて、見たくもなくて…辛くなったから。

教室に向かうことにした。



「見つけた」

図書室の中で彼がそう呟いているのを知らずに。