僕は、彼女には会えない。
近づけない。

彼女は高嶺の花。

僕は、雑草。

硝子(がらす)を割るよりも簡単に彼女は壊れて行ってしまう。
見えない程に砕けてしまうんだ….。

そして、彼女(破片)はもう二度と元に戻る事は無いだろう。
どんな職人に頼んだって、見えない程に砕けた物は絶対に直る事は無い。

花だって、同じ。
枯れてしまえば、水をあげても再びその花弁を上げる事は無い。
この花(デンドロビウム・ファレノプシス)だって……