「?」



一体水城は何が言いたいんだろう?


私が理解してないのがそれほど顔にでていたのか

「あーもう。本当バカだよね」とかなんとかすごく失礼な事を顔をくしゃってさせて微笑みながら言って顔を近づけてきた。


いっとくけど右手ドアノブ掴んでて動けないし

左腕は水城に捕まれてて動けないしで意外と逃げ場ないんだからね!



「まあ、そんなところも“イイ”んだけど、ね?」



水城はいつものニコニコ顔で言ってるのに違う顔に見えた。



「......っ」



なぜなら、“イイ”の部分だけやけに甘い声だったから。


水城の甘い声に気をとられてたのがいけなかった。



気がついたら水城の唇が耳に当たってて