……って、いけないいけない。バイト中なんだから、集中しなきゃ……。
お釣りと、あゆのCDが入った袋を渡す。
「ありがとうございました!」
…でも頭を下げながら、あたしの頭はぐちゃぐちゃになっていた。
似ている男の子。あゆの『teddy bear』…
°.+*...*+.°
バイトが終わると、あたしはすぐに家に走った。
部屋に入り鞄を投げ捨て、CDが並ぶ棚からさっきのジャケットを探した。
「………あ…った」
ジャケットを見て、微かに思い出した。
あゆ好きのあたしと透也が好きで、何回か聞いたのが『teddy bear』。
でも、透也がいなくなってからあゆを聞くことが少なくなっていた。