「おはようございます。お嬢様。」
そこに立っていたのは
メイドさんだった。
「あ………おは…よう。
もう、こんな時間だったんだね。」
私は一瞬昨日の事が
夢だったんじゃないかと
思ったけど……………。
そこには隼の姿は無かった。
「それにしても、お嬢様は
この紅茶がお好みなんですね?」
メイドさんは私にそんな事を
聞いてきた…。
「え?うん。なんで知ってるの?」
私がそう聞くと、
「隼さまが教えて下さいました。
”隼さまの代わりに私がお嬢様に
仕えます”とお伝えした時に」
………。
隼が分からないよ。
何を考えてるのか。