「やめろ桜!いてぇよ(笑)」







そういった後真剣な顔になって
こう聞いてきた……








「いい……のか?」









「……」









隼の真剣な表情を見てると
何も考えれなくなる私。





しかも、いつの間にか
私がベッドに寝て
その上から隼が覆い被さるように
顔を覗き込んでくる。





「なぁ…桜?」









私の本当の気持ちは
隼と触れ合いたい。






でも、私達は他の人達みたいに
安易にそんなことは出来ないと
思う、、、、





付き合ってキスすることでさえ


本当は許されない……!








なんで私は………!!


公仰家に生まれて
しまったんだろう?





どうして……?







「…?!…桜……っ?
そんなに…嫌だったのか?
ごめん…いじめすぎた……」







私の目には涙が溜まり…
私の頬には涙が伝っていた。






……隼?

謝らないで……




嫌じゃないの。

…むしろその逆だよ?






でも…でも…ね?



『公仰』の名前が
私を責めてくるの。








『公仰』



小さい頃からこの名前に
支配されてきた。







いつまで……






いつまで、この名前に
支配され続けるの?






「……ごめ、ん。隼。
嫌じゃ……っっ!」





「…っ……ちょっと…
頭冷やしてくるわ…。
悪かった…桜……。」








そう、謝って隼は
部屋を出て行った。










「ごめんね?
……隼……。」