「はぁ、、、はぁ、、今の話、、
全部扉の外から聞いてたよ、、
兄貴、違うんだ。
母さんもずっと心配してた、、。
『あの子はすごく優しいから
柊家でやっていけるか心配だ』
っていつも母さん、、
兄貴の話ばかりしてた、、。
それに親父だって、、
いつも兄貴にばかり仕事を
させようとしてたんだ、、、。
だけど俺が、、優しい兄貴に
スパイなんて汚れた仕事
やらせられないと思って、、、
俺が代わりにやってたんだ、、。
だから、、１人なんかじゃない、、、。」
「、、、？！、、
うそ、、だよね？、、隼。」
「ほんとだよ。」
「、、、、だったら、、、
僕は、、、、今まで、、、
何のために、、、、
隼を憎んできたの、、、？」
苦しそうな顔をしながら言ったあと、
真琴さんは涙を流した。
