「はい♪」
いやいや、笑顔で入って渡されてもねぇ。
てか、運転…。
皆呑んじゃうと帰り運転する人居なくなるじゃん。
「いや、あたし帰り運転するからいいよ」
あたしがそう言うと
「いや、運転俺するからいいよ」
そう言ってあたしにコップの中身を見せてくれた。
中身はお茶だった。
そしたら咲夜が夢斗の背中に手を回して、
「こいつ酒呑めねぇーんだよなぁ」
そう言って手に持ったビールをごくっと呑んだ。
って、乾杯する前に呑んでるし!(笑)
そしたら夢斗はバツの悪そうな顔をして
「そうだよ。だから呑んで」
そう言ってあたしにビールを渡した。
そういうなら…貰おうかな。
一杯なら平気だしね♪
こうしてあたしたちは呑み始めた。
あたしがどうなるのかも知らないで。
ーside 咲夜ー
「きゃははは〜♪ホントありへはいほ(※ありえないよ)〜♪」
そう言ってマネジャーはなんて言っているから分からないけど笑っている。
何?こいつもしかして酒弱いのか?
俺はビールを呑みながらそんな事を思った。
マネジャーは目をトロンとさせて顔が真っ赤だった。
こいつ、ぜってぇ酔ってる。
まだビールジョッキを2杯分しか呑んでないのにもう酔ってるとか…。
しかも皆唖然としながらマネジャーを見ているし(笑)。
夢斗なんか軽く引いてねぇか?(笑)。
「こいつにもう呑ませねぇーよにしようぜ」
俺は顎(あご)でマネジャーをさしながら言った。
「その方が良さそうだな」
風雅が隣のマネジャーを見ながら同意した。
「俺も賛成」
夢斗がそう言った後に天空も頷いた。
俺がマネジャーからビールを奪い取ったら、顔をムッとさせた。
てか、この顔全然怖くないんですけど、ていうか、可愛い…。
って、何思ってんだよ、俺!
俺がマネジャーからビールジョッキを取るとマネジャーは顔を真っ赤にさせて
「とらないでぇ〜」
そう言って俺からビールジョッキを取り戻そうと必死に手を伸ばしてきた。
「だめだ」
俺がそう言うとマネジャーは隣にある風雅のビールジョッキを持ちグイっの飲み込んだ。
「あぁぁー!!!」
風雅はマネジャーからビールジョッキを取られたので絶句している。
一方、マネジャーを見ると
「おいひ〜」
幸せそうな顔で呑んでいる。
俺はマネジャーの隣に座り、
「もう止めろよ」
そう言ってビールを持っているマネジャーの腕を俺は掴んだ。
そしたら
「んっ?」
そう言って俺に抱きついてきた。
え…え!?
俺はびっくりして声に出なかった。
ちょっ、待って!
マネジャーの胸がマネジャーの頬が俺に当たるだけど!
しかも片手は俺が持っているから体勢くづして俺にべったりくっついている。
そしたら、
「はっ、離れてよっ!」
天空が急いで俺達の方へ周り、俺とマネジャーを引き離した。
ーside天空ー
嫌な予感がしていたんだ。
まさかそんな予感が当たるなんて思ってもいなかった。
俺はマネジャーと咲夜を引きはがした。
咲夜はボーッとしながら俺を見ている。
マネジャーはというと結構上機嫌。