ふと子供達が俺の元へ来た。
一人は元気な男の子で、もう一人は髪をツインテールにした女の子だった。
二人は俺に近づきと
「ねぇー、お兄ちゃん何やってるのー?」
そう言った。
興味津々の目に俺は勝てず
「今?今は人を待ってるんだよ」
俺がそう言うとちびっ子二人組は
「もしかして彼女とかー?」
「お付き合いしてる人って事ー?きゃー♪」
男の子の方はもっと興味津々に、
女の子の方は恥ずかしがって顔を手で隠している。
この二人面白いな。
「何ー、僕には彼女いるのー?」
俺が元気な男の子の方にそう言うと男の子は得げな顔になり
「俺には将来結婚する奴がいるかなーっ」
そう言って女の子の肩を自分の方へと引き寄せた。
まじか(笑)。
そして、女の子は
「ちょ、やめてよっー。恥ずかしい」
そう言った。
おいおい、この歳でこれはまずくねぇーか!?
俺はこの子供達より年上なのに、赤くなっちゃう。
まじかー!
この男のすげーよ(笑)。
俺が焦っていると
ぽん
誰かが俺の肩を持った。
え?
俺が焦って振り返ると
「マネジャー…」
いつもロングの茶髪ではなく、ショートのマネジャーがいた。
えっ?!
マネジャー髪の毛切ったのか!?
「ど、どうしたの、その髪!!」
そう言うと、
「あー、ウィッグ!びっくりしたー?一応男装ーー!」
そう言って笑った。
確かに、格好も男らしい格好をしている。
顔は女の子らしいけど、身長が高いからかなり男らしく見える。
「えっ?身長何センチ??」
俺がそういうと、マネジャーは首をかしげながら、
「あたし??167センチ!」
け、結構大きかったー(笑)(笑)。
ま、待てよ、いつもはヒールの高い靴を履いているからマネジャーの方が大きいと思ってたけど、実際そうでもなかった??(泣)
俺はマネジャーの足の方を見た。
ペッタンコの靴を履いている。
俺の方が身長低かった…(泣)
まじかよー!!
俺が落ち込んでいると
「天空の身長がいいって言ってくれる人が居るんだから、いいんじゃいのかな?」
俺が落ち込んでいると察してくれたマネジャーはさり気なくフォローをしてくれた。
「そ、そうだよな!」
それだけのフォローで、立ち直ってしまう俺。
単純だなー、俺。
「そうだよ!天空のファン多いじゃんっ!って事で行くよ!」
そう言ってマネジャーは歩き出した。
まぁー、マネジャーが笑ってるし、いっか。
「待てよ〜」
俺はそう言ってマネジャーを追いかけた。
こんな事一つで俺はマネジャーをスキって思ってしまう。
俺はマネジャーの隣に行った。
「で、どこの店行くー?」
マネジャーが、俺に行った。
ショッピングの始まりだ。
ー1時間後ー
俺たちは、さくっと買い物を済ませて、公園に来ていた。
こんなに早く終わるとは思わなかったな。
俺は公園の近くにあった、自販機に行きながら思う。
俺は紅茶とブラックコーヒーを買い、マネジャーの元へ向かった。
おし。
俺は気合いを入れてマネジャーに紅茶を渡した。
「はい、今日のお礼。ありがとう」
俺がそういうとマネジャーは
「まじ!?くれんの!?ありがとー。いえいえ」
そう言って紅茶を受け取った。