アイドルにキュン☆!?

ーside天空ー



最近、マネジャーの様子が可笑しい。



なんか、ボケっとしているというか、とにかくなんかおかしい。




マネジャーが好きだからほんの少しの変化でも気付いてしまうのだ。




なんでなんだろう。




もしかして好きな人がいるとか?





そんなわけないよな?




違うよなあ?




俺はそんなことを思いながらマネジャーを見つめた。




いつも笑っていて可愛い彼女。




俺はそんな彼女に一目惚れしたのだ。




「マネジャー」




俺がそう叫ぶとマネジャーはこっちを向いて




「何ー?」




そう言った。




そんな、笑顔な彼女を見て俺は




「今度、二人でデート行きませんか?」





そう言ってしまったのだ。



……………。





って、俺何言ってんだよ!?




言ったあと自分の言った言葉を理解する。




心の中で焦る俺にマネジャーは




「デート?はダメだけど普通に行く分ならいいよー」





そう言ってくれたのだ。





あ、デートはダメなのね?(笑)





「わ、分かりました。えっとー、俺が休みの時は…」





いつだっけ?





俺が言葉に詰まっているとマネジャーはくすっと笑いながら





「次のオフは来月の末かな?」





そう言った。




えっ?




来月の末!?




遠っ!!!!




「えっ?来月?」





俺がそう言うとマネジャーは手帳を見ながら





「あー、でもここなら午後空いてると思うよー」





そう言いながら来週の水曜日を指さした。






来週の水曜日…か。




「あのー、一緒に買い物行きません?」





俺がそういうと、マネジャーはキョトンとびっくりした顔をした。




で、ですよねー(笑)。




そうなりますよねー(笑)。




「だ、ダメですか?」




俺がそういうと、マネジャーは




「あ、いや!そんな訳ないよ?あたしで良ければいいよー!」





そう言ってくれた。



そう、こうして俺たちは水曜日にお出かけする事になったのだ。




ー水曜日ー



マネジャーとは昼間子供達の多い公園で待ち合わせをしていた。



俺の格好はいつもとは違うイメージの服に、伊達メガネ。



靴も少しもった靴にした。




まだ待ち合わせ時刻の10分前。



まだ来ないよなぁー。



俺はそう思いながらベンチへと腰をかけた。






ふと子供達が俺の元へ来た。




一人は元気な男の子で、もう一人は髪をツインテールにした女の子だった。



二人は俺に近づきと




「ねぇー、お兄ちゃん何やってるのー?」




そう言った。




興味津々の目に俺は勝てず




「今?今は人を待ってるんだよ」




俺がそう言うとちびっ子二人組は




「もしかして彼女とかー?」




「お付き合いしてる人って事ー?きゃー♪」




男の子の方はもっと興味津々に、




女の子の方は恥ずかしがって顔を手で隠している。






この二人面白いな。




「何ー、僕には彼女いるのー?」





俺が元気な男の子の方にそう言うと男の子は得げな顔になり





「俺には将来結婚する奴がいるかなーっ」





そう言って女の子の肩を自分の方へと引き寄せた。




まじか(笑)。





そして、女の子は




「ちょ、やめてよっー。恥ずかしい」




そう言った。