おーい、風雅さーん。
あなたはどの位天然なんですか?(笑)
「風雅さーん?貴方の天然さは無限大ですね(笑)」
あたしがそう言うと、
「そうか???俺は天然じゃー、ないよー」
もう、いいや(笑)。
この争いをしていると、なんだか笑えてきてしまう(笑)。
「あのさー、そろそろ本題に入ったら??」
呆れながらあたしたちの所へ夢斗が来た。
「えっ??本題?」
ダメだ、これ以上天然にオブラートに包んで話しても無駄だ(笑)
「風雅、あのね?最近風雅が元気ないって皆気にしてるんだ。なにかあったのかなって」
風雅に夢斗が言った。
風雅にはオブラートに包んだらダメだって気付いたよ(笑)。
「えっ?皆気付いてたの??そんで心配してくれた?」
びっくりして表情であたしと夢斗を交互に風雅は見た。
「そう、だから一人で抱え込まないで話してよ、ちゃんと」
夢斗がそう言うと、
「そうだよな、皆にはそろそろ話すときだよな。天空、咲夜。ちょっと来て、話したい事がある」
そう風雅がいると、
「何ー?」
天空が最初にスタスタと歩いて来た。
咲夜はと言うと
「何んだよ??深刻なこと?」
風雅の真剣な表情を見て、驚いている咲夜。
そして、咲夜が座ると風雅はゆっくりと話し始めた。
「俺、このグループを脱退するかもしれない」
………………。
えっ…?
どういう事なの?
あたしもstillloveのメンバーもポカンとしながら風雅を見た。
どういう事なの、それ?
あたしがそういう前に
「どういう事だよ!?」
夢斗が叫んだ。
いつも冷静な夢斗が叫んだ。
あたしも他のstillloveのメンバーも夢斗を見つめた。
そして、夢斗は
「俺ら皆で頑張って来たじゃん!?何でだよ!?」
そう言って立ち上がり、風雅の目の前に立った。
「ごめん」
風雅はそれしか言わなかった。
「どうしてなの?もし良かったら理由を教えて欲しい」
あたしがそう言うと、風雅はゆっくりと話し始めた。
「俺、実は病院の跡取り息子なんだ。
小さい頃から、病院を次ぐために必要な知識を少しずつ教えてもらっていた。
だけど、俺は病院を次ぐことより皆を笑顔にしたいって気持ちが強くて、それで芸能界に入った。
だけど、つい一週間前に親父が倒れたって連絡があって…。
それでお袋がお前が後をつげってうるさくて。
しかも、兄妹の中でも男は俺だけだし。
二人の妹がいるけど」
そういう事か。
「風雅はどうしたいの?」
あたしがそう言うと、
「俺は正直言うとこの仕事を続けて行きたいと思っている。だけど、病院のことも気になることは確か」
真剣にそう話してくれた。
「俺はお前にここにいて欲しい」
夢斗がそう言った。
素直に率直なことを言う、夢斗。
「勿論、俺たちもだよ。でも、俺は風雅の好きなようにすればいいと思う。決めるのは夢斗だから」
咲夜が風雅の顔をみながらそう言った。
「俺も、咲夜と同じ意見。悩んで、悩んで、自分がいいと思っほ方に進めばいいと思う」
天空もそう言う。
「マネジャーは??」
風雅があたしの方を向きながらそう言った。