着いた場所は、グラウンド。 「俺さ、グラウンドが好きなんだよね。 邪魔なものないし、ほら。 こうやって空みると気持ちがいい。」 田山くんは地面に寝そべりながら話す。 私も真似するかのように、寝そべった。 「どうしてお気に入りの場所、 私なんかに教えてくれるの?」 「どうしてって…特別だから。」 私が田山くんの方向に振り向くと、 田山くんも横を向いた。 今だ。今までの思い伝えなきゃ。