「ここ、左に曲がって真っ直ぐ。」


「了解!」



雨はやまない。

私達の会話を掻き消す勢いで
バシャッと降る。


お互い濡れないよう近づいて
田山くんとたまにあたる。



恥ずかしくないのかな。





田山くんを見上げる。





「ん?何かついてる??」

「え?あ違う違う違う!」

「何だ笑」