「聞いて‥‥くれるですか?」


不安げな目があたしを見た。


「もちろん」


大きく息を吸って、ゆっくり吐き出した。


「メグのことは‥‥よく知らないです。アレは私よりもあとに入ってきたですから」


独特の話し方に、頭を悩ませつつもあたしはサヨさんの話を聞いた。


「えっと、じゃあサヨさんの方がメグさんよりも先に狂獣連合に?」


「そうなのです。アレは入ってきた時何も話さなかったです」


「そうなんだ‥‥」


もっと、メグさんの性格からして溶け込むのが早いイメージがあったけど‥‥‥


本当のとこは少し違うらしい。


「私は‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥売られてたです」