インターホンを押すと、瑞花のお姉さんの声がした。


この人とも長い付き合いだ。



しばらくしてから、瑞花が出てきた。


家の中に「いってきまーす」と叫んでいる。




「おはよう。」


俺は緊張が伝わらないように、口角を持ち上げた。



瑞花はなぜか頬を薄ピンクに染めていた。


「おはよう。」



脈ありだと思っていいのだろうか。