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今日は特別な日である。
俺、愁也は鏡の前に立っていた。
もちろん理由は単純で、
今日がホワイトデーだから。
俺が好きな幼なじみ、
瑞花からは小1からもらい続けている。
低学年のときは初々しく渡されて返してはいたが、
高学年に近づくにつれて、瑞花は
「幼なじみだから」
と言うようになっていた。
俺もそのつもりだったんだけど……
毎年、ホワイトデーに近づくにつれて沸き上がってくる気持ちには、さすがに気づいた。
だから毎年、ちゃんと時間をかけて選んで、
そう見えないように渡していた。
今日は特別な日である。
俺、愁也は鏡の前に立っていた。
もちろん理由は単純で、
今日がホワイトデーだから。
俺が好きな幼なじみ、
瑞花からは小1からもらい続けている。
低学年のときは初々しく渡されて返してはいたが、
高学年に近づくにつれて、瑞花は
「幼なじみだから」
と言うようになっていた。
俺もそのつもりだったんだけど……
毎年、ホワイトデーに近づくにつれて沸き上がってくる気持ちには、さすがに気づいた。
だから毎年、ちゃんと時間をかけて選んで、
そう見えないように渡していた。