「…っわぁ!」


「……なんだ、いたのか」


えぇ、いましたとも


言葉ほど驚いた様子もなく、なにもなかったかのように椅子に腰掛けて足を上げる青条皐雅を睨みつけた


いつ携帯を新しくしたかは知らないけど、物を粗末に扱うのが特技なの?


それともあたしへの当てつけ?


本当に信じられない


「それで?あたしへの用件はなんですか?」


いつになっても話す気配がない青条皐雅を急かすようにあたしは呟いた



「……あぁ、聞きたいことがある」