紙についていたヘアピンは、缶に入ったりしないってことだな。




「二人ともごめんね、こんなことに付き合わせちゃって・・・」




「まぁ、大月が必死だったからな」


「ごめん・・・」




「謝るようなことでもないだろ。今日は帰るか?」



「・・・うん」




倉庫を後にして、教室に戻り俺たちは日がだいぶ傾いている中家路についた。





その帰り道でも、琴海は俯いてばかり。





そんなに大事なものだったのか?



・・・過去にこんなことはあったのだろうか。