「ペンキ塗ってる最中に、カタンッて金属音がしたの!ただ何か当たった音だったのかなって思ってたんだけど、もしかして間の中に入っちゃったのかな!?」 「髪についてたもんが、どうやって缶に入るんだよ」 「そりゃ、こう、カァンと」 「恍!」 「でも、もしかしたらって事あるでしょ?」 99パーセントの確率で、ないと思った。 でも、あまりに必死なその目に、俺は折れてしまった。 「・・・はぁ、見てくるか」 「うん!」