返事に困っていると平田さんが俺の背中をそっと押した。



振り返れば『いってらっしゃいな』とこちらも優しく笑う。


依然笑顔のまま『何する?』と遊ぶ気満々のときみが目の前にいる。




俺は一歩足を前に出す。


そしておそるおそる手を前に出せば、ときみはその手を握って走り出した。



危うくこけそうになりながらも俺も必死について走った。





さすがに小学校の中で遊ぶわけにはいかず、小学校の隣にあった公園へ向かった。



すべりだい、ブランコ、シーソー、ジャングルジム。




施設にだってある遊具たち。