小学校にいるみんなは笑っていて、すごく楽しそうで、幸せそうで。



・・・こんな中に俺は来てもいいんだろうかって。


こんな輪の中に入って大丈夫なんだろうかって。




色んな想いがこみ上げてきた。



『あ!!』




そんなときだった。


俺と平田さんの前で声を上げた一人の男子。



そのままの勢いで走ってきた。


小学校の人かな、と思ったものの一つだけ違和感があった。


周りの皆は制服を着ているのに、目の前の男子は私服だったんだ。




『君も今度からここに来るのか?』


『・・・僕?』