施設は広々としているのに対して真逆の光景。





『悠里くん』


ふいにおじさんに声をかけられた。




『校内を見てくるかい?』



平田さんと一緒に職員室から出て廊下を歩く。





俺よりも少し年上の人たちが集う場所。


俺は平田さんの手をぎゅっと握った、





『悠里くん?』


怖いっていう感情ではなかったかもしれない。



ただ、自分はこんなところに入るのかと驚いたんだ。