『お腹、空いてたら頷いて?』


『・・・・・・』




俺は静かに小さく頷いた。



『よし、わかった』と平田さんは台所に行き何か作り始めた。




俺はその間、広間にある小さな椅子に座っていた。



数分後、平田さんが白いお皿を持って来て隣に座った。






その白いお皿の上にはおにぎりが二個乗っていた。


『ただの塩のおにぎりだけど。はい、どうぞ』




俺の手におにぎりを一つ握らせて『食べてごらん?』と首をかしげる。