ここから学校までは徒歩で二十分くらい。



自転車で行けば十分もかからないくらいだと思うけど、まさかそんなお金があるわけないし。




徒歩が辛いわけでもないから全然苦ではない。


それに、こうして歩いていると朝からスッキリとするんだ。





「悠里!」



「トキ」





施設から少し離れた所で俺の友達で部活仲間の小金井ときみ。


俺が小学校に行ったとき、初めてできた友達。



今では親友みたいなもの。




「ねみーよ・・・」


「また夜更かしか」




「マンガ読んで寝てやろうと思ったら夜中一時過ぎてた」


「バカだな」