予約をしてきたかと尋ねておきながら、承っていないって・・・どんな店なんだココは。 それなら俺に、予約の確認をする必要はないだろうに。 「こちらにどうぞ」 白いブラウスに黒色のエプロン。 至って普通の店員のかっこうの女は、俺を奥の部屋に案内した。 どうやらこの店は一人の客であっても、席は一部屋あるらしい。 店内は洋風な感じでありながら「どうぞ」と言われたそこは、ふすまを開けて靴を脱いで上がる形の和風な部屋。