仏壇の前に座って、琴海を見る。 いつも笑ったままの琴海。 俺はこの笑顔が好きだったよ。 琴海のこの笑顔が。 ・・・現実の俺だって、いつもこうして仏壇の前で思ってたんだ。 そして、もう少ししたらもっと欲が出てきたんだよな。 『もう一度琴海に会いたい』って。 そして、それが叶ったんだ。 ほんの少しの間だけだったけど、それでも琴海に会えた。 ―――――それは本当の私?