そっと手を伸ばす。




俺の額を一粒の汗がスーッと流れた。






食うのか、食わないのか。



皿に触れようと近づくに連れて、手が小刻みに震え始めた。







思えば、たまたま来たこんなわけの分からない店で、琴海のことを言われ、ニクジャガを出され、良いように丸みこまれた。