俺が このニクジャガに手を出すということを。 俺とこのニクジャガだけになってしまったこの空間で、唯一響いていた音。 それは、俺の中の心臓だ。 ドクンッ、ドクンッと大きく脈を打っていた。 そして、口の中のつばを、ゴクリと飲み込んだ。