急によく話し出したこの店員は、どうやらこれ以上ほおっておけば永遠と話し続けそうだ。



「C様は」

「もういい!」




フッと笑って「すみません」と一言口にして、コホンッと小さな咳をした。



つまり、この店員が言いたいのは、ここが如何に特別な場所かということ。





目の前のニクジャガに目を配る。



もうとっくに冷めてしまっただろうか。




良い匂いは、これが運ばれてきたときから変わらない。