「これに毒が仕込まれていて、それを食った俺はあの世に行って琴海に会えるってことか」




「いいえ」



「これを食ったとたん、俺は狂って自分から死ぬ道を選ぶようになるってことか」




「いいえ」



あぁ、そんなこと俺だって分かってる。





今、こうして口にしているのは、全部嘘なんだ。



そしで、ここにきて店員が妖しく笑った。