「あなたは何でもするでしょう。」 ピクッと肩が跳ねた。 ・・・もちろん、言うまでもなく、店員の言う通りだ。 この命を売ればいいのなら、誰かを殺せと言うのなら、やってやる。 ・・・琴海に会えるなら。 「・・・でも、あり得ないだろ。会えるわけない。あんたもさっき言ったろ。叶わないとわかって」 「琴海さんに会えないとは言っていません。それに私は言いました。琴海さんに会ってお話を伺ったと」