なぜ?と言わんばかりのその顔に、俺は少し戸惑った。 あまりに自然な顔だったから。 恐怖が俺の中に芽生えたようだ。 「こ、琴海に聞いた?だとしても、ならなぜ俺がその琴海の夫だって」 「琴海さんに会いたい」 「っ・・・」 何なんだ、この感じは・・・っ! そして、店員が自身の胸ポケットから何かを取り出した。