こういう性格だから、色々と誤解を招くんだと思うのは俺だけだろうか。



大人ぶって空気読める奴かと思えば、こうやってすぐ裏切る。


良い人とも言い難いんだよな。




姉貴にギュゥギュゥと抱きしめられている琴海が、そろそろ窒息してしまいそうだ。



「姉貴、もういいだろ」



「だって、幸哉の彼女よ?可愛くて仕方ないっ」




「・・・だからそれは遠まわしに俺を」


「っあの!」



パッと琴海が姉貴から離れて、息を整える。



抱きしめられていたせいもあってか、すっげぇ顔が赤い。




「ん?」