琴海の中の不安を取り除くには、きっとそれが適当なんだと思う。




「行くか?」



「っうん」




琴海と手を繋ぎ、俺たちは屋上を出た。



案の定、廊下を歩けば、いろんな奴に見られた。




けど、俺も琴海も手を放そうとはしなかった。



そして、再会。





「あ、幸哉!」




恍が俺に気付いて走ってくる。



そして、なぜかその隣にいた姉貴も、ゆっくり歩いてくる。