俺は頭を抱えながらボソッと呟いた。


「え!?幸哉の、お姉さん!?」



「初めましてっ。今日は大学も休みだし暇だったから、気分転換に来てみたの」



そう言いながら、なぜか俺の肩を抱く姉貴。




あぁ、そういえば姉貴ってこうだったな。


すぐ調子に乗って俺にべたべたしてくる。



さっきの、恍を褒めたのも遠まわしに俺のアピールも含んでたわけか。





姉貴はいわゆる、ブラコン。



俺は飽き飽きしてたっけ。




「大学、ずる休みだろ」