午前が済んで、残る文化祭も半分。 俺は周りを見渡して琴海を捜した。 でも、ついさっきまでいたと思っていた場所に琴海の姿はなかった。 「なぁ、琴海、どこ行った?」 近くにいた女子に聞いても「さぁ?」「さっきまであそこにいたよ」としか情報は得られなかった。 「幸哉!回ろうぜ!」 「琴海がいないんだよ」 「トイレとかじゃね?」 そうか、トイレがあったな。