「・・・びっくりしたー!ちょっと美歩…なにそんな怒ってんのー?」


私はこのピリピリとした空気を和らげるため、
明るめに聞いた。


「最っっっ悪!!またあいつかよー!!」


美歩は私の言葉を無視し叫ぶ。


「いやだから、さっきから何よ?」


「薫知らないの?キモツキ!」


キモツキ?あ、聞いたことあるよーな…?


キモツキ、あだ名だけど、本名はたしか…
高月信彦(タカツキノブヒコ)だったっけ?


「噂で、なんか変って聞いたけど。」


「変どころじゃないよ!キモいよ!同じクラスとかやだー!」


美歩の口調がさらに荒くなる。
こうなると美歩は止まらないんだよなー


仕方ないから私は、
美歩の話を聞くことに。