なんだろう、漫画とかに出てきそうながり勉っぽい…?

今気付いたけど、私達は教室の入口前にいた。
そりゃあ邪魔だよね……


「あっ…ごめん」


私は後ろに下がろうとした。すると…

「あ?」


美歩が思いっきり男の方を睨んだ。
男は少し目を見開き、一歩下がった。


ひえー!美歩、声がいつもとちがう…!
低いというか…てかなんで怒ってんの?


「うちらは今喋ってんの、後ろの入口から入れば?」


美歩はにこりと笑う、目が笑ってないけど。


「じゃあそうします。」


失礼しました、と男がぺこりと一礼し、
後ろの入口へと歩いて行った。