「ねえ、先に寝ないでね」

 私は布団に入ってからこんな注文をつける。
 疲れている彼がすぐ眠ってしまうのは仕方ないんだけど、先に眠られると何だか妙に寂しいと思ってしまうのは、私の心が完全に光一さんに甘えている証拠だ。

「鈴音が僕を眠れないほど誘ってくれたら、僕だって起きてるよ」
そう言って、彼のひんやりした手がパジャマの裾からスッと入り込んでくる。
「ん……」

 彼の手が自分の胸を包み込むと、何とも言えない刺激が伝わってくる。

「たまには平日でもいいかな」
「光一さん、やらしい目になってる」
「そうだよ、僕はこういう人間だから。好きな女性の事はいつだって抱きたいと思ってる」

 そう言って、彼は遠慮なく私の体をどんどん刺激してきて、やがて頭が真っ白になるほどキスをされる。