窓際のふたりの席に
風が吹く、

あれから茶色に染まった
かいとのさらさらな髪が
ゆれて、シャンプーの香りがする。

「えっ、あ、いや
 ゆうかがいやだったら
 友達も誘って…」

「ううん!いいの!
 かいととふたりでいこ!」

しばらくの沈黙…
お互い顔が真っ赤になって
目をそらさずにはいられなかった