季節は巡り、
もう夏休みに入ろうとしていた。

「ゆうかー!」

「なぁに?かいと、」

「あのさぁ、明日から夏休み…じゃん?」

「そうだねー」

「あ、あの、良かったら
 月末の花火大会、一緒にいかない?」

「いいね!じゃあ友達の
 紗香ちゃんとかさそっても…」

「いや、ふたりで…いこうよ…」

かいとは急に下をむいて静かにいう