堅「…怒鳴って悪かった。 でも、お前は悪くない。 それだけは覚えといてくれ」
あたしは納得なんてしてない。
でも、けんちゃんのこれだけ必死な声を聞いたら、「うん」と頷かずにはいられなかった。
そうすると、けんちゃんは少し肩の力を抜いた。
堅「…この話はこれで終了な。 それより、お前いいのかよ」
美樹「何が?」
堅「歌」
歌…?
堅「なんで、そんな不思議そうな顔してんだよ。 さっき話したばっかだろ」
さっき話してた内容って、確か……
美樹「あ!」
文化祭!
堅「…思い出したみたいだな」
美樹「うん…」
やばいけんちゃんに言われなかったら完璧忘れてた…