あれから、なぜかあたしの心は、ぽっかりと穴が空いた気分になった。

自分で思っていた以上に、裕翔…城崎さんとのケジメは大きかったみたいだ。


《……な……ゆうな!》
「え?」
《え?って……。また話聞いてなかっただろ》


明との電話中、あたしはまたぼーっとしていて、明の話がほとんど耳に入ってこなかった。


「ごめん……」
《どうした?最近疲れてる?》
「あ、ううん…そういうんじゃないんだけど……」


決して疲れているからというわけではない。

だけど絶対に、理由は明には言えない。