「だから、一方的にお前が悪いよな」
「え?」
あたしの気持ちは晴れたものの、悪魔のような笑顔であたしの上に覆いかぶさってきた裕翔。
思わず、冷や汗をかく。
「だ、だってっ……そんなの知ら……」
「ない」という続きはもう言えない。
なぜなら、裕翔の唇であたしの口はふさがれてしまったから。
「口答えすんだったら、もっと体に沁みこませねぇと。
次、また記憶がなくなっても、すぐ思い出せるように」
「やっ……ご、ごめんなさいっ……!!」
当分あたしは
このベッドから出られそうにないです。
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